アロエ効果

胃潰瘍にも効果あり

大腸をきれいに

アロエの健胃効果は昔から有名です。ギリシャ時代からアロエは「神聖なる苦み剤」と呼ばれて愛用されていました。
胃だけではなく大腸などの動きも活性化するので消化吸収全般に作用するということです。
アロエの便秘解消効果は特に有名でアロインによる作用ですが健胃作用もこれらと似た作用です。

アロインが体内に吸収されると、大腸の腸壁筋肉の運動を活発にし、便通をスムーズにします。また、葉肉のゼリー部分にある多糖体(ムチン)は消化器官の粘膜をみずみずしく弾力豊かにします。このムチンが不足してしまうと、粘膜が乾燥して硬くなり消化吸収がしにくくなります。こうなると、体力や抵抗力が低下してしまいます。

さらにムチンは、腸管内で老廃物や未消化物を吸い付けてそれをも排泄させます。腸のお掃除屋さんといっていいでしょう。

潰瘍に効く?

アロインの腸への効果だけでなく、アロエモジンは胃を刺激することによって活発化させ、胃液の分泌を促します。アロエを日常的に服用している人に胃腸や消化管系の病気が少ないことも確認されています。
もちろん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などになってしまった場合にもアロエは高い効果を発揮します。アロエウルシンという成分によるものです。l
潰瘍とは、身体の表面や体内の一部がひどくただれてしまった状態から壊死した状態のことをいいます。こうなってしまうと、胃液は胃そのものを消化してしまうのです。

アロエウルシンは、ただれなどで組織の一部が欠けてしまった部分を再形成します。しかも熱や酸に強いのも特徴です。
アロエウルシンの苦みはかなりきつく飲みにくいのですが、料理などで工夫して食材とい一緒にとればかなりの効果が期待できます。

進行をストップさせ治癒を促進

胃潰瘍や十二指腸に効く理由がほかにもあります。アロエモジンという成分は殺菌力があり、菌の繁殖を防いで病気の進行をストップさせるのです。

また、胃液の中にあり、酸と結合してたんぱく質を分解する成分にペプシンがありますが、アロエにはこれに対抗する力のあるプロテアーザ・インヒビターという成分が含まれ、潰瘍ができた際に胃液によって胃が消化されてしまうのを防ぐわけです。さらにカルボキシンペプターゼという酵素は抗炎症作用を持ち、胃や十二指腸潰瘍の粘膜にできたキズを修復します。

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