やけどにアロエは使える?応急処置と使用時の注意点を解説

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やけどをしたとき、「アロエを塗るとよい」と聞いたことがある人もいるでしょう。アロエは昔から美容やスキンケアなどに利用され、アロエエキスを配合したジェルや化粧品もあります。

ただし、やけどをした直後の応急処置として、アロエを最初に塗ることを優先するのは適切ではありません。まずは水道の流水で患部を冷やすことが基本です。公的な応急手当の指針では、流水で痛みが和らぐまで10~20分程度冷やす方法が示されています。

この記事では、以前紹介していた「やけどにアロエを塗る」という方法を見直し、やけどをしたときの基本的な応急処置、アロエを使用する場合の注意点、医療機関を受診したほうがよいケースについて分かりやすく解説します。

やけどにアロエは使える?

アロエにはさまざまな成分が含まれており、アロエエキスを配合したスキンケア商品なども販売されています。

そのため、やけどにアロエを使いたいと考える人もいますが、アロエを塗ることでやけどが治る、炎症が改善する、傷の治りが早くなるなどと一律に考えることはできません。

特に、やけどをした直後の皮膚は非常にデリケートな状態です。生のアロエや市販の原液などを自己判断で患部に塗ると、刺激になったり、傷口の状態によっては適切な処置を妨げたりする可能性があります。

やけどをした場合は、まず応急処置を行い、症状の程度によっては医療機関を受診することが大切です。

やけどをしたら最初に行うこと

やけどをした直後は、アロエを探すよりも先に患部を冷やすことが重要です。

流水で冷やす

やけどをした部分を水道の流水で冷やします。公的な応急手当の指針では、痛みが和らぐまで10~20分程度冷やすことが示されています。服の上からやけどをした場合も、無理に服を脱がせず、そのまま流水をかけて冷やします。

冷却には水道水を使い、氷や氷水を直接患部に当てることは避けます。広範囲のやけどでは、長時間の冷却によって体温が下がることもあるため、できるだけ早く医療機関で診察を受けることが重要です。

水ぶくれはつぶさない

やけどによって水ぶくれができた場合は、自分でつぶさないようにします。水ぶくれは傷口を保護する役割があるため、できるだけ触らず、清潔に保護することが大切です。

衣服が皮膚にくっついている場合

やけどをした部分に衣服が貼り付いている場合は、無理に引きはがさないようにします。そのまま流水をかけて冷やし、必要に応じて医療機関で処置を受けます。

やけどの程度によって対処は変わる

やけどの状態は、皮膚が赤くなるだけのものから、水ぶくれや皮膚の損傷を伴うものまでさまざまです。

見た目だけでは深さを判断しにくい場合もあるため、「アロエを塗って様子を見れば大丈夫」と自己判断するのは避けましょう。

比較的軽い状態

皮膚が赤くなり、ヒリヒリした痛みがあるものの、水ぶくれや皮膚の大きな損傷がない場合があります。

このような場合でも、まずは流水で冷やすことが基本です。

水ぶくれができている場合

水ぶくれができている場合は、できるだけつぶさずに保護します。

水ぶくれが大きい場合、破れている場合、痛みが強い場合などは、自己判断でアロエなどを塗るのではなく、医療機関への相談を検討してください。

皮膚が白くなっている、黒くなっている場合

皮膚の色が白くなっている、黒くなっている、感覚が鈍いなどの場合は、深いやけどの可能性があります。

このような状態では家庭でアロエを塗って対応するのではなく、医療機関で診察を受けることが重要です。

やけどにアロエを使うときの注意点

アロエをやけどに使う方法は昔から紹介されていますが、現在の応急処置としては、まず患部を流水で冷やすことが優先されます。

アロエを使用する場合も、やけどの状態を確認し、傷口や水ぶくれのある部分に自己判断で生のアロエや原液を塗ることは避けたほうがよいでしょう。

生のアロエを直接塗る方法には注意

以前は、アロエの葉から透明なゼリー状の部分を取り出して患部に塗る方法が紹介されていました。

しかし、生の植物を傷ついた皮膚に直接使用することには注意が必要です。やけどをした皮膚はバリア機能が低下しているため、通常の皮膚とは同じように考えられません。

また、植物由来の成分であっても、すべての人の肌に合うとは限りません。

アロエ原液も用途を確認する

アロエ原液を使用する場合も、「無添加」「天然」「100%」などの表示だけを理由に、やけどの患部へ使用してよいとは判断できません。

商品によって用途や使用方法が異なるため、必ず商品の表示を確認してください。

特に、飲用を目的としたアロエ商品と、肌に使用することを想定した化粧品は同じものではありません。

やけどの傷口に使用する目的で購入する場合は、商品の用途を確認し、自己判断で傷口に使用しないことが大切です。

アロエにはどんな特徴がある?

アロエは昔から健康や美容の分野で利用されてきた植物です。現在もアロエエキスを配合した化粧品やスキンケア商品があります。

ただし、化粧品などに配合されているアロエの特徴と、やけどを治療する医療行為は分けて考える必要があります。

「抗炎症作用がある」「治癒を促進する」「細菌を殺す」など、特定の作用を理由にアロエをやけどの治療に使用できると断定することは避けるべきです。

やけどにアロエを使うなら、まず応急処置を優先

やけどをしたときの基本的な順番は、アロエを塗ることではありません。

  1. まず患部を流水で冷やす
  2. 水ぶくれがあればつぶさない
  3. 患部を清潔に保護する
  4. 症状が強い場合や範囲が広い場合は医療機関を受診する

公的な応急手当の指針でも、流水による冷却と水ぶくれを保護することが示されています。

アロエを使用することを考えるのは、その後です。しかも、傷口や水ぶくれがある場合は、自己判断で生のアロエや原液を塗ることは避けたほうが安全です。

アロエを使用するならどんな商品を選ぶ?

アロエをスキンケアに取り入れたい場合は、肌への使用を想定して作られた商品を選ぶ方法があります。

商品の成分表示や使用方法を確認し、やけどの傷口ではなく、通常の肌への使用を想定した商品であることを確認してください。

また、「天然成分だから安心」「無添加だから誰でも使える」と考えず、肌に合わない場合があることも理解しておきましょう。

肌に異常が出たら使用を中止する

アロエを配合した商品を使用して、赤み、かゆみ、痛み、刺激などが生じた場合は使用を中止してください。

症状が続く場合や悪化する場合は、皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。

アロエ原液をやけどに使ってもいい?

患部にアロエの原液を使う方法が以前の記事では紹介されていました。

しかし、アロエ原液だからやけどに使用できるとは限りません。

商品には飲用を目的としたもの、食品として販売されているもの、化粧品として肌への使用を想定したものなどがあります。

そのため、アロエ原液を購入するときは、まず用途を確認する必要があります。

特に、やけどによって皮膚が傷ついている場合は、自己判断でアロエ原液を塗るのではなく、流水による冷却と患部の保護を優先してください。

無添加ならやけどに使えるとは限らない

「無添加」「天然」「100%」という表示だけでは、やけどの患部に使用できることを意味しません。

無添加であっても肌への刺激が起こる可能性はありますし、商品の用途がやけどへの使用を想定しているとも限りません。

商品を使用する場合は、必ず表示されている使用方法を確認してください。

こんなやけどは医療機関へ

やけどの範囲が広い場合や、皮膚の損傷が大きい場合は、家庭でアロエを塗って様子を見るのではなく、医療機関を受診することが重要です。

特に次のような場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

  • やけどの範囲が広い
  • 顔や関節、手など重要な部位のやけど
  • 大きな水ぶくれができている
  • 水ぶくれが破れている
  • 皮膚が白くなっている
  • 皮膚が黒くなっている
  • 皮膚の感覚が鈍い
  • 強い痛みが続いている
  • やけどが化膿しているように見える
  • 小さな子どもや高齢者のやけど

広範囲のやけどでは、冷却によって体温が下がることもあるため、できるだけ早く医師の診察を受けることが重要です。

やけどにアロエを使うときのまとめ

アロエは昔から美容やスキンケアなどに利用されており、アロエエキスを配合した商品もあります。

一方で、アロエをやけどに塗れば治る、炎症を抑えられる、傷の回復が早くなるなどと断定することはできません。

やけどをした直後は、アロエを塗ることよりも、まず水道の流水で患部を冷やすことが大切です。公的な応急手当の指針では、痛みが和らぐまで10~20分程度冷やすことが示されています。

水ぶくれができた場合は、つぶさずに保護します。

また、広範囲のやけどや皮膚の損傷が大きい場合、顔や手などのやけど、痛みが強い場合などは、家庭でアロエを使って対応しようとせず、医療機関に相談してください。

アロエを「やけどを治すもの」と考えるのではなく、スキンケアに利用されている植物成分の一つとして捉え、やけどそのものについては適切な応急処置を優先することが大切です。

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