紀元前から使われているアロエ
健胃作用と並ぶアロエの効果にけがややけどに対する治癒作用があります。歴史は古く紀元前4世紀のギリシャではアリストテレスがアレキサンダー大王にアロエの山地であるソコトラ島を占拠するよう指示しました。
目的は、兵士のキズの手当です。
最近では、アロエベラの持つ多糖体が原子力爆弾による放射能性やけどやけがの治療に効果があることも確認されています。ムチンに含まれている成分が互いに作用しあって効果を発揮していることもわかっています。
傷口への細菌の侵入を防ぐ
擦り傷や切り傷などのけがに最も効果を発揮するのがアロエの殺菌作用です。多糖体にウィルスやバクテリアを殺す力があるためです。
さらにアロエのビタミンB群がこの治癒力を助けるなどアロエの成分が相互に作用しているのです。
アロエチンにも殺菌作用があり、けがをした部分に直接、塗り込むと細胞組織が失われた部分を内側から盛り上げ、キズそのものを早期に治し傷口を治癒します。
ケロイドを防ぐ効果も
やけどへの効果もけがと同様です。やけどは、早急に患部を冷やすことが大切ですが、アロエが効果を発揮します。
やけどで気になるのは、皮膚にケロイド状の跡が残ってしまうことですが、これもアロエチンなどの細胞組織の再生力で防ぐことができます。
このほかにも虫さされ、白癖病というかびが手足に感染して起こる水虫などにも効果を発揮します。
虫さされにはアロエチンが毒素を中和し、刺激を弱めてかゆみを軽減します。
虫にさされた皮膚な熱をもちますが、アロエを塗ると熱を下げます。
水虫には、皮膚浸透性を持つバルバイロンやアロエモジン、酵素と同じ性質を持つ成分などが相乗効果を発揮します。
菌の成長と胞子の発芽を抑制します。